赤井川村の歴史ロマン③~赤井川村の赤い川~

北海道の地名は、アイヌ語が語源になっているものが数多くあります。

 サトッポロ(乾いた大地)→ 札幌(さっぽろ)

 オタルナイ(砂だらけの川)→小樽(おたる)

 シリペツ(大きな川)→後志(しりべし)

 イシカラペツ(曲がりくねった川)→石狩(いしかり)

 というように。

 ですから、ときには日本語らしくない(まるでフランス語のような)地名もあります。オショロ、ウトロ、シュマリナイ、パンケトウ、アンヌプリ…。

 さて、赤井川村はどうでしょう。通説(定説?)では、アイヌ語の「フレペツ」が語源といわれています。「フレペツ」とは「赤い川」という意味です。

 しかし、これには大きな疑問があります(私、中村の個人的な疑問に過ぎませんが…)。

 北海道では、アイヌ語の「音」が地名になる場合がほとんどなのですが、なぜ、赤井川村は「音」ではなく、「意味」が地名になったといわれるのでしょうか?

 

 私は個人的には、この「赤い川」という「意味」が地名になったという説を疑っています。例えば、赤井川村が「触別村(ふれべつむら)」とか「降部(ふれべむら)」とか、そんな地名だったら疑問の余地はないのですが、「赤井川村=赤い川」というのは、どう考えても「日本語が語源になった」と考える方が自然だと思います。

 まあ、私の個人的な考えは置いておいて…

 では、この「赤い川」というのはいったい何なのか?

 赤井川村には「赤井川」という川があります。この赤井川は、かつては本当に「赤い川」だったといわれています。

 川が赤い、というのはどういう意味なのでしょう?

 じつは、日本には川の「色」について、昔からいろいろな色が語られています。青、茶、黒、白、灰、緑、赤、黄など。

 例えば、青色は、水中の銅イオンが反射すると青色に見え、また、鉄イオンが反射すると赤、黒に見えます。

 また、川底の泥や砂の成分によっては、赤、黄、茶、白に見えるそうです。植物プランクトンが多い場合は青や緑に光ります。

 ちょっと怖い話ですが、戦場になった土地の川が、血で赤に染まったという伝説もあります。赤井川村の場合、古戦場の説はないように思います。

 赤井川村には鉱山があったということですから、鉱物の影響で赤井川はまさに赤色だったのでしょう。

ようこそ。 森のテラスへ。

赤井川にある「森のテラス」は  1棟まるごと貸切OKの   天然温泉付きコテージです。

0コメント

  • 1000 / 1000